2019.10.16

10月12日,13日に日本を襲った史上最大級の台風第19号は、河川の氾濫、家屋の崩壊等各地に甚大な被害が生じていることが報じられ、被災地の生活はもとより学校教育に大きく影響していると思われます。
 
会員ご自身やご家族の被害状況、また避難所となっている学校における諸活動等々、日が経つにつれ緊張状態が続いていることと思います。
被災された子供達は、災害を受けた直後は、恐怖感に向かい、まずは自分の命をつなぎ生きるための最小限の生活維持で精一杯ではないかと思います。

その後、家族、友人、ペットの負傷、家屋や家財の損失等の現実と向かい合ったとき、潜在していた心の中の寂寥感、喪失感等は「心と体の健康」に計り知れない傷となることが危惧されます。まさに、心と体の健康つくりを専門とする養護教諭の行う健康相談の役割が大きいと言えます。
 
今後、日常を取り戻すため、教育活動に立ち向かうために乗り越えなければならない多くの課題を長期的に抱え、多くのエネルギーが必要となると思います。

本学会の事業のひとつに自然災害への対応があります。
心と体の両面の健康に関わる日本健康相談活動学会としてできることを本学会理事全員で支援させていただく所存です。
当面は次のことを考えています。
○ 災害に対して、養護教諭は、何をどのようにしたらよいかなどの資料や講師紹介
○ 災害時の心と体の健康観察のポイント
○ 避難場所となった学校の保健室はどのようにすべきか
○ PTSD症状と対応のポイント
○ 命の危険や被害にあった子どもや担任教師のサポートについて

災害はいつ、どこに起こるかわかりません。被災地のみならず全ての会員の課題でもあります。
この困難を共有し「今、できることは何か」を考え、被災地の皆様に可能なサポートをさせていただきたいと思います。
どうぞ下記の学会本部事務局にご連絡ください。

日本健康相談活動学会事務局(女子栄養大学実践養護学研究室)
メールアドレス kenko-soudankatsudo★jhaca.org(★を@に変えて送信してください。) 
電話:049-284-3144

令和元年10月16日
日本健康相談活動学会 理事長 三木とみ子
同 理事一同