2011.03.20

過去に経験したことのない、この度の大震災に見舞われた皆様、心よりお見舞い申しあげます。

被災地の先生方におかれましては、ご自身やご家族の被害、勤務先の子ども達の安否確認、学校の被害の中、被災への対応に不眠不休で踏ん張っているとうかがっています。
事態は時々刻々と変わり、緊張状態が続いていることと存じます。何より、被災した子ども達の今は、空腹感に耐え、極寒に耐え、暗闇に耐えつつ、これらの回避を望み、生きていくためのぎりぎりの欲求を満たすことかと思います。
しかし、家族、友人、知人の死、ペットの死、家屋や家財の損失等の現実と向かい合ったとき、潜在していた心の中にあった、寂寥感、喪失感等々に見舞われると思います。そして、心と体に計り知れない傷となることと思います。
そのときこそ「心と体への対応」を担う養護教諭に大きな期待が寄せられると思います。

心身共に疲労の限界に近い毎日かと思います。忘れないでください。多くの仲間が、今、助け合わなくてはいけないと思っていることを・・・。
メディアからは、避難所になっている学校現場、保健室、困難な環境での卒業式の様子、必至でボランティアをしている子ども達の様子、「泣いていてばかりいても仕方がない。生きているのですからこれからのことを考えます」「助け合えば、頑張れます」等々、希望をもって生きている姿に感動をもらっています。勇気をもち、希望をもって前を向いて少しずつ歩いてきましょう。

今後、新学期を迎え、復興に関して多くの課題を長期的に抱え、教育活動に立ち向かうこととなります。日本健康相談活動学会として、何ができるかを考えています。
例えば、
・被災時の子ども達の「心と体の健康観察」などの資料
・震災時の養護教諭は何をどのようにしたらよいかなどの講師の紹介
・避難場所となった場合の保健室、被害にあった子どもの担任教師のサポート
等々です。
どうぞ学会本部事務局にご連絡ください。最大のサポートをさせていただきます。

日本人であるみんながこの苦しみを共有し、「今、自分ができることは何か」を考え、日々被災地の皆様へエールを送っています。支援を希望することを遠慮なくご連絡ください。

日本健康相談活動学会 理事長 三木 とみ子
日本健康相談活動学会役員一同