2016.04.19
九州地区の会員の皆様、この度の大地震、さらにその後につづく余震による直接的・間接的に受けた心身への健康など様々な被害について日本健康相談活動学会役員一同心よりお見舞い申しあげます。
各学校では、新年度をむかえ子ども達の心身の状況の把握と対応・定期健康診断等通常の業務に加え、さらにこの度の地震災害はメディアで把握する以上の深刻な状況とお察しています。
会員ご自身やご家族の被害状況、勤務先の子ども達や教員の安否情報の確認また避難所となっている学校における諸活動等々日が経つにつれ余震なども続く日々緊張状態がつづいていることと思います。
被災地の子ども達の震災直後の現状は、恐怖感に向かい頑張っておられる生活ではないかと思いますが、その後、家族、友人、知人の死、ペットの死、家屋や家財の損失等の現実と向かい合ったとき、潜在していた心の中の寂寥感、喪失感等は「心と体の健康」に計り知れない傷となることが危惧されます。まさに、心と体の健康つくりの専門とする養護教諭の重要な役割であり現場での健康相談活動の役割が大きいと言えます。
今後、通常の教育活動に立ち向かうために乗り越えなければならない多くの課題を長期的に抱え、多くのエネルギーを必要とすることと思います。
心と体の両面の健康に関わる日本健康相談活動学会としてできることを学会役員全員で支援させていただく所存です。当面は次のようなことを考えています。
心のケアに関する資料(文部科学省「子どもの心のケアのために」より-健康観察第3章危機発生時における健康観察の進め方-抜粋)・・・すぐに探せないと考え機関紙トライアングルに同封しました。
- 震災時の養護教諭は何をどのようにしたらよいかについての講師紹介
- 避難場所となった場合の保健室は何をどのようにすべきか
- PTSDへ症状と対応のポイントについて
- 命の危険や被害にあった子どもや担任教師のサポートについて
忘れないでください。多くの仲間が、今、助け合わなくてはいけないと思っていることを・・・。
東日本大震災時におけるメディアから、避難所になっている保健室の様子、必至でボランティアをしている中学校、高等学校の子ども達の様子、「泣いていてばかりいても仕方がない。生きているのですからこれからのことを考えます」「助け合えば、頑張れます」等々、勇気をもち希望をもって前を向いて生きている姿に感動を頂いたことが記憶に新しいです。
本学会員はもとより、みんながひとつになって、この困難を共有し「今、自分ができることは何か」を考え、日々被災地の皆様へエールを送っています。心身共に疲労されているかと思います。どうぞ学会本部事務局にご連絡くださいませ。サポートをさせていただきます。
どうぞ支援を遠慮することなくご連絡ください。
日本健康相談活動学会 理事長 三木 とみ子
日本健康相談活動学会役員一同