◆理事長緊急メッセージ◆

新型コロナウイルス感染症対策について - 学校は、養護教諭は何をすべきか -

私達は、かつて経験したことのない新型感染症に直面しています。
「新型コロナウイルス感染症」の拡大は、集団感染から、感染爆発、都市封鎖、外出自粛、全国の学校休校等など、我が国のみなら世界各国の危機ともいわれています。まさに「健康の危機管理」は、今、取り組むべき喫緊の課題です。この状況下、学校は何をすべきか、とりわけ、児童生徒の「心身の健康の保持増進」に関わる養護教諭の取り組むべき重要かつ緊急課題と考えます。

新型コロナウイルス感染症の状況は、日々刻々と変化し、目に見えないウイルスという対象とのの戦いに子供、保護者、教員の不安感が募る日々です。本日の安倍首相のコメントは、感染爆発等が起こると制御不能となることなどの警告であったように思います。新学期を迎えるにあたって、会員とりわけ養護教諭へのエールを込めて対応の基本等を述べたいと思います。

理事長緊急メッセージの続きは→こちら


日本健康相談活動学会【3つの取り組み】

会員の皆様
                日本健康相談活動学会理事長 三木とみ子

新型コロナウイルスの感染拡大は止まることなく日々刻々と変わっています。
会員の皆様、お元気でしょうか。
歴史上、経験したことのない、健康の危機管理です。
学校においては、「子供たちの健康の保持増進」に責務を負う養護教諭に、大きな期待が寄せられています。
それぞれのお立場で大変なご苦労をされておられることと思います。

さて、過日、新型コロナウイルス感染拡大にあたって、全会員に紙媒体を用いて、「理事長緊急メッセージ」を配布させていただきました。
会員の皆様から「養護教諭が何をどうしたらよいか曖昧だったが、基本的スタンスがわかった」、「養護教諭会の研修会に使った。」「養護教諭としてその専門性を生かすことや教育面の在り方が明確になった。」等の意見を、理事長宛に頂戴しました。

最近では、対応の基本的スタンスはわかったが、具体的な深いところがわからない。学校再開後の入校時の在り方、健康診断の実施、家族に感染者がいたときの対応、文科省からのガイドラインが出ているがより具体的なことや他校の情報が欲しい、管理職や担任教諭の健康管理の危機意識が低く養護教諭とのギャップがある、等のご意見が寄せられています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う虐待、いじめ、貧困、家族の感染、クラスの友達の感染、体と心の健康に係るケアが必要であるがその情報が欲しい等、SOSも届いています。

そこで、「機関紙トライアングル」を閉刊したことを期に開始した「会員へのメール配信」を活用し、会員からの悩みや困ったことへのサポート、要望や会員への情報提供等について、タイムリーに且つスピード感をもって支援をさせていただきたく思います。

学会として次の【3つの取り組み】を行います。

1.サーベイモンキーによる緊急Web調査
2.オンラインによるアドバイスや情報提供
3.「新型コロナウイルス」コーナーの開設・情報の共有

本学会が、健康相談活動を取り巻く養護教諭の実践のプラットホームになればと思います。


緊急Web調査「新型コロナウイルスに関する養護教諭の実践緊急アンケート」(中間報告5/2現在)

標記調査は、本学会として初めての取り組みでしたが、全国各地の現職養護教諭をはじめ養護教諭関係者283名にご協力をいただくことができました。貴重なご意見・実践のご提供ありがとうございました。

会員の皆様には「速報」としてメール配信いたしました中間報告を、ホームページにも公表いたします。「理事長緊急メッセージ 第2弾」どうぞご覧ください。

■理事長緊急メッセージ 第2弾
その1:緊急アンケートの実施にあたって

その2:新型コロナウイルスに関する養護教諭の実践緊急アンケート(中間報告)

その3:まとめ

■調査結果の公表について
皆様にご協力いただいた調査結果については、理事及び幹事が集計・分析を行い、会員メール及びホームページにて公表いたします。

本学会が、健康相談活動を取り巻く養護教諭の実践のプラットホームになればと思います。


学会緊急アンケート調査報告書のお知らせ

■学会緊急アンケート調査報告書について

皆様からお寄せいただきましたご意見をまとめ「COVID-19に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート報告書(第1版)」を作成いたしました。

報告書は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国各地で多くの養護教諭、学校保健関係者が尽力していること、また、誰もが体験したことない感染症対応ということで、文字通り暗中模索の中、それぞれの経験、縦 横のつながりを駆使しご対応していることが手に取るように伝わってくる内容となっております。
また、具体的な対応などの多くの工夫例が紹介されております。


学会活動が読売新聞に掲載されました!

学会活動が読売新聞に掲載されました!

令和2年6月4日付、読売新聞夕刊に、本学会の記事が取り上げられました。
内容は、過日実施した、COVID-19 に関わる養護教諭の実践に関する緊急アンケートをふまえた養護教諭や学校の取り組みについての記事です。
また、5月31日にWeb研修会を実施したことについても記載がありました。


第2回緊急アンケート

2020年11月2日
会員の皆様
 
「第2回 新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」の報告書がまとまりました。

概要は以下及びこちら→「第2回 新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」報告(概要)
■調査目的
 学校保健の専門職としての養護教諭がとらえた学校の現状や実態、困っていることや実践の工夫を定期的に把握し、今後のよりよい手立てを検討することを目的とする。
■調査期間
 2020年8月5日(水)〜8月25日(火)(学校再開後、1学期が終了した時点)
■調査対象
 本学会員・本調査についてホームページ等で情報を得た非会員(現職養護教諭、学校保健に携わる行政担当者、学校医、スクールカウンセラー等)
■調査方法
 Web調査(日本健康相談活動学会ホームページへの掲載及び会員向けメール送信)
■調査内容
 属性(勤務学校種・職種・経験年数・勤務地)、新型コロナウイルス感染症の対応で困っていることの有無、困っていることの詳細(職務役割別の自由記述)、現在実施しているまたは検討している工夫や実践(自由記述)、感染症対策活動の実施状況、現状を踏まえた養護教諭に必要な資質能力(自由記述)、学会への要望(自由記述)等
■倫理的配慮
 本調査の目的を明記するとともに、自由意思による回答とした。結果の表記には個人が特定されるような記載は行わないことを明記した。Web送信をもって調査の同意が得られたものとした。
■分析方法
 単純集計及び自由記述回答は個人が特定できるような情報は削除し、文脈を損なわない程度に修正し文章を表記した。
■結果
 ①「感染対策・消毒作業」の負担が増大
 学校は子供たちを感染から守るために、教職員が中心となって消毒作業に追われた現状が明らかとなった。
 ② 「健康診断に関する困難感」
 学校が再開し授業が優先される中、子供たちは健康診断を行わずに学校生活を過ごしており、そのような状態で良いのか、どのように感染対策を行いながら健康診断を実施すれば良いのか、学校医等との日程調整や延期に伴う再調整、などに困っていた。
 ③「健康観察のマンネリ化」
 学校再開後は、保護者との連携のもと、健康観察が日常化されてきた。検温をして登校することは「当たり前」になってきた一方で、「マンネリ化」や健康観察を行わない子供も少なからずおり、家庭で健康観察をせず登校する子供もいる現状がある。
 ④養護教諭の複数配置について
 養護教諭の複数配置を強く求める声が多数上がった。複数配置の養護教諭は、健康診断や救急処置、消毒作業、健康観察、様々な判断において、複数配置が有効であったと回答した。
一方で単数配置の養護教諭は、一人で判断したり対応しなければならないため自信が持てなかったり、同職種にしかわからない悩みを共有できるなどがあげられた。
 ④その他
 第1回調査に比べ、保健室経営についての困りごとが増えた。具体的には、「9月から定期健康診断を実施することになり、コロナ感染予防のためのゾーニングが難しくなる」「早退者が待機する場所の確保に困っている」などがあげられた。
 また、「新型コロナウイルス感染症罹患者や濃厚接触者、PCR検査者等に関すること」についても4割の養護教諭が困りごとを抱えており、それらは、個人情報への配慮や人権への配慮が主な内容である。

「第2回 新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」報告書はこちら→「第2回 新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」


本学会の取組が日本教育新聞に掲載されました 令和2年12月14日(月)

皆様にご協力いただいた「第2回 新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」結果が日本教育新聞(令和2年12月14日)に掲載されました。


COVID-19による「学校の新しい生活様式」における健康相談・健康相談活動の進め方<参考資料>

2021年 2月 6日
会員の皆様
日本健康相談活動学会理事長   三木とみ子
 同 緊急アンケート調査特命担当理事 大沼久美子

COVID-19による「学校の新しい生活様式」における
健康相談・健康相談活動の進め方<参考資料>を作成しました。

この度、緊急アンケートをふまえ、COVID-19禍における健康相談を
充実するために、以下の参考資料を作成しました。
ご覧いただき、子供たちのために活かしていただくことを願います。
会員に限らず広く養護教諭の皆様にお知らせください。

COVID-19による「学校の新しい生活様式」における健康相談・健康相談活動の進め方<参考資料>はこちら→「COVID-19による「学校の新しい生活様式」における健康相談・健康相談活動の進め方」


第3回 COVID-19に伴う養護教諭の実践に関するアンケート 報告書

2021年8月6日

会員の皆様
日本健康相談活動学会理事長    三木とみ子
 同 緊急アンケート調査特命担当理事 大沼久美子

第3回 COVID-19に伴う養護教諭の実践に関するアンケート 報告書について

 「第3回新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」へのご協力ありがとうございました。ここに結果報告書をお届けいたします。
 本調査が子供たちの未来につながり、皆様の学校における実践活動の一層の充実につながることをめざし、引き続き本学会理事・幹事が一体となって学会活動に取り組んでまいります。
 会員に限らず、養護教諭及び関係者の皆様に広くお知らせください。

報告書はこちら→「第3回 COVID-19に伴う養護教諭の実践に関するアンケート 報告書」