第8期 一般社団法人日本健康相談活動学会 スタート
学会設立当初よりお務めいただいた三木とみ子理事長の後を引き継ぎ、第8期理事長を務めさせていただくことになりました大沼久美子(熊本大学)です。
日本健康相談活動学会は、 2005年2月26日に設立され、20年が過ぎました。令和5(2023)年6月19日には、一般社団法人化いたしました。
健康相談・健康相談活動は、養護教諭の職務の中核を成し、児童生徒の体と心の両面の支援を通じて自己実現に寄与する崇高な教育活動です。
本学会は、養護教諭、養護教諭養成に関わる大学研究者、養護教諭に関わる行政関係者のトライアングルで、健康相談・健康相談活動の実践力の向上(夏季セミナーやオンライン研修会)や、健康相談活動の実践研究(学会誌の発刊や学術集会の開催)を進めてまいりました。
2023年12月には、(健康相談活動学」を構築し、書籍を出版いたしました。
今日の児童生徒等の健康課題は、多様化・複雑化・重層化しており、不確実性が高まる中において、養護教諭の独自性(養護教諭だからこそできる)と専門性を発揮した支援がますます求められております。
本学会には、日本の健康相談・健康相談活動をリードする養護教諭の実践者や研究者、健康相談活動に魅せられた養護教諭を目指す学生が会員としておられます。
また、学校医や精神科医をはじめ、学校現場にて日々の実践に励まれている教諭・カウンセラー、ソーシャルワーカー等もおられます。
これらの知恵を結集し、社会に発信し、社会に貢献していく学会運営を目指します。
さらに、関連する諸団体との交流をさらに進め、本学会設立趣意書にある通り、「今を生きようとする子どもたちの心や体の健康課題に対応する養護教諭の実践とその根拠となる理論との融合を図り、教育科学として教育現場に還元されるような健康相談活動」を追究し、子どもたちの将来、そして子どもたち自身が創り出す新たな社会に繋がる未来志向の学会運営に、会員の皆様とともに、また新たな会員の皆様を歓迎しつつ、真摯に取り組んでまいります。
一般社団法人 日本健康相談活動学会 第8期理事長 大沼久美子(2025.6)