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理事長あいさつ

学会設立の原点を基盤として新たな時代に向けた学会運営





第Ⅶ期理事長 三木とみ子
(女子栄養大学名誉教授)


私は、会則13条の規定に基づき2021年2月21日の理事会に於いて第Ⅶ期理事長に選出されました。
コロナ禍の状況は一年を経過した現在においても、その収束の兆しが見えず、さらに、変異株のウイルスの蔓延が懸念されています。まさに、人類の心身の健康の緊急事態が続いているといえます。
本学会は設立趣意書にもあるように今を生きようとする子供たちの自己実現に向け、実践を軸に理論との融合を目指しています。
第Ⅶ期理事長の任に当たり、現況を踏まえ、学会設立の原点を基盤に新たな時代に向けた学会運営に務めたいと思います。具体的には以下の通りです。
まず、学会運営の基本方針として「1.会員のニーズに応える」、「2.コロナ禍への対応」、「3.デジタル化への対応」です。

2020年を振り返って見ますと、コロナ禍の緊急対策として、理事長による緊急メッセージの発出(2020年4月)をスタートに、調査担当特命理事を任命し、緊急アンケート調査を実施しました。結果、児童虐待、性の問題、心の健康等の課題が浮き彫りとなり、本学会で取り組むべき課題が明らかになりました。これを受け、調査報告書の作成と公表、オンラインによる5回の研修の開催、COVID-19対策の参考資料の作成と公表等の活動を展開しました。

今後は、事業計画に基づき、健康相談を軸に「養護をつかさどる養護教諭」がその専門性を発揮できる企画、例えば、学術集会、夏季セミナー、養護教諭のための実践研究セミナー、子ども健康相談士(学会認定資格制度)、「健康相談活動学」の学問構築WGでの検討、学会誌のオンライン掲載などに取り組む所存です。具体的には次の6つの視点です。

  • コロナ禍への対応:どのような状況であっても、健康相談の基礎基本は変わらないという理念に基づき、学会独自の健康相談の方法を教育スキルとして開発します。
  • 国の動向等の変化に対応:デジタル庁の創設などを視野に置きつつ,オンラインによる、研修企画、オンラインに調査、HPの充実、オンラインの会員交流、メール登録者の充実 を図ります。
  • 会員の要望・期待に対応:学会は会員による会費で運営されます。会員の要望を常に把握しそれに応えることが学会運営の責務です。そのためには会員のニーズ調査なども実施します。
  • 学会誌のオンライン掲載:本学会の学会誌に掲載された過去の論文も含めHPに掲載し、研究成果を広く公表します。
  • 本学会の認定資格「子ども健康相談士」の制度の充実発展:学会企画の学術集会、オンライン研修、夏季セミナーなどで獲得した資質能力をポイント化し資格として「見える化」します。
  • 「健康相談活動学」の学問構築の検討:学問構築WGを設置し、健康相談活動の「理論」と「実践」を学問として融合します。


    最後に、私たちは、現在、非日常生活で試練を受けています。しかし、その中から様々な知恵とアイデアを得ました。例えば、オンラインの工夫をこらした学会企画、全国の会員と瞬時につながるオンライン交流、オンライン健康相談等です。まさにピンチをチャンスとし、健康相談活動の本質を確かにしつつ、コロナ禍という社会の大きな変化に適切に対応しなければならない。すなわち、「不易と流行」の視点においた学会運営を進め、その先の子供たちの未来につながることを願い会員の皆様と歩んで行きたいと思います。
                             2021年3月17日
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